これをテーマに、ズームでグループレッスンをしました。
アンサンブルでは人の音を聞きながら自分の仕事をすることを同時にやるわけですから、今回は相手の音を聞いてどんなことをしているかを考えて、それを真似してみるというレッスンでした。
このレッスンは生徒さんの感想をシェアする事を軸に進みます。
その事で、大きな発見と自分の思考に気づきはじめます。
まず、講師が楽譜からの情報をリズム、音程に気をつけてながら演奏します。そのあとその曲の背景で知っていることをシェアし、自分なりに表現しながら演奏します。(曲は『こきりこ節」でした。〉
それを生徒さんにどの様に違っていて、講師が何をしているかを観察してもらって気づいたことをシェアします。
こんな回答が来ました。
1、ビブラートを沢山つけて尺八のように演奏していた。
2.ビブラートを使わずプリミティブな雰囲気て演奏していた。
3.田んぼで仕事しながら歌っているように演奏していた。
4.山場を真ん中に持ってきて、旋律の上昇と下降を表現していた。
細かいところは忘れてましたが、皆さんの受け留めたものが同じものを聞きながらも、全く違うものだったこと、そして私が、意図してやっていたことは全く違う感想だったことに驚きました。が、
シェアした直後に今の演奏を真似して吹いてもらいました。
すると、いつも私が聞いている生徒さんたちの演奏とまるで違い、私がやっていた演奏に近づいてました。
次に、もう一度講師が演奏して、観察してもらいます。今度はどこでアクセントをつけているか、ディミニュエンドをしているか、など本当にやったこと観察してもらいました。
1.一拍目と3拍目にアクセントがあった。
2、装飾をつけていた。
3.最後の音を弱く吹いていた。
そして今のアイディアを使って演奏してもらいました。
こちらは、硬くぎこちなく聞こえました。
私はこのレッスンを始める前に下の分析的に明確さをもって演奏すると演奏に広がりが出ると思っていました。が、感覚的に捉えておくことがアンサンブルの役に立ちそうだなと思いました。
例え捉えた印象が点でバラバラでも感覚的に全体を捉える方が、変化しやすいことがわかりました。人それぞれが全く違う印象を持つことは当然の事だと受け止めることもできました。そして、それぞれのアプローチでひとつの目的に近づいていくことの面白さを感じました。講師は何も教える事はできず、生徒さんの考えを受け止めて、肯定的にその場に音楽を提供することを促す事がアンサンブルを良くしていくことなのかなと感じました。
今後、この点は探究を深めるポイントだとおもいます。
沢山の気づきのあるzoomレッスンになりました。
早く実際に会ってアンサンブルができる日を楽しみにしてます。
今後、テーマを決めて、zoomで座学の様なフルートクラスを持てたらいいなと考えております。
ご意見ご希望があれば、是非メールを下さい。